季刊誌残響

第七号/二〇二六年 夏/特集「残す仕事」

既刊

号ごとの目次

残響は季刊です。これまでに三号、十二本を公開しています。号の並びが、そのまま特集の主張になっています。

特集 残す仕事

第七号 / 二〇二六年 夏

書店、工房、港の図書館。同じ場所を続ける手つきを、四本で追った。

収録 四本

  1. 特集 残す仕事夜の編集室で、季刊を組む締切の前夜、机の上には校正紙と冷めた茶だけが残る。季刊誌を一冊にまとめる作業は、足すことより引くことに近い。
    青野 結2026年8月1日3分
  2. 特集 残す仕事駅前の書店が残しているもの改装を重ねた駅前の店に、棚の分類はほとんど変わっていない。客が探す場所を、店が覚えている。
    北窓 透2026年7月18日2分
  3. 特集 残す仕事小さな工房の朝製本の工房は八時に開く。糊が乾く時間を計算して、一日の順番が決まる。
    紙屋 沙織2026年7月4日2分
  4. 特集 残す仕事手紙を書く人たちメールより遅い手段を、いま選ぶ人は何を残したいのか。便箋の店で聞いた、三つの理由。
    紙屋 沙織2026年6月20日2分

特集 手を動かす

第六号 / 二〇二六年 春

紙の在庫、遠くの同僚、窓の外の工事。現場が先に決めていることを集めた。

収録 五本

  1. 特集 手を動かす港町の図書館閉館が早い館で、司書は夕方に返却を棚へ戻す。港の風が、開いた本の端を持ち上げる。
    北窓 透2026年6月6日2分
  2. 特集 手を動かす紙の在庫と、季節印刷所の倉庫は、湿度計が主役だ。夏の前に紙を動かす判断は、編集の判断より先に来る。
    青野 結2026年5月23日2分
  3. 連載 編集室から遠くの同僚と、同じ原稿寄稿は三都市から届く。同じ見出しを、時差のない夜に直す。会議は短く、メモは残す。
    紙屋 沙織2026年5月9日2分
  4. 連載 編集室から窓の外の工事編集室の向かいが解体されている。騒音の時間割を、今号の作業に合わせた。
    北窓 透2026年4月25日2分
  5. 連載 編集室から終電のあとの校正最終の電車が過ぎると、ビルの階は急に静かになる。残った二人で、奥付の数字を確かめる。
    青野 結2026年4月11日2分

特集 夜の記録

第五号 / 二〇二六年 冬

終電のあと、街の側で働く人の手元にある記録を三本。

収録 三本

  1. 特集 夜の記録夜間バスの運転席終バスのあとに走る便がある。運転席の手帳には、停留所ごとの秒数が並んでいた。
    北窓 透2026年3月28日2分
  2. 連載 街の手看板を描く人商店街の文字は、いまも刷毛で描かれている。線の太さは、離れて見る距離で決まる。
    紙屋 沙織2026年3月14日2分
  3. 連載 編集室から校正記号を、手で覚える赤の入れ方には形がある。覚えると、直しの意図が言葉より早く伝わる。
    青野 結2026年2月28日2分